Fedora23 へのアップグレード

Fedora 23 へのアップグレードでは、『fedup』が廃止され、『dnf』でアップグレードする事になった。

そこで今回は『dnf』を使ったアップグレードの方法について説明しようと思う。

※ ココでのアップグレードは Fedora 22 を使用している人を対象にしています。『dnf-plugin-system-upgrade』は Fedora21 から利用出来ますので、Fedora21 では『dnf』をインストールしている場合に限り、有効ではないかと思います。
※ アップグレードを行い場合は、事前に必ずバックアップを取りましょう。
※ Fedora23 のインストールメディアはココから入手出来ます。

dnf でのアップデート

アップグレードを行う前に、パッケージのアップデートを必ず実行しておきましょう。

例:

sudo dnf update –allowerasing -y

『–allowerasing』オプションには依存関係エラーを解決する機能があります。

dnf-plugin-system-upgrade のインストール

『dnf』を使ったアップグレードでは『dnf-plugin-system-upgrade』が必要だ。

しかし、元々『fedup』を利用していた場合は、自動でインストールされている。

インストールされていない場合は、『dnf install dnf-plugin-system-upgrade』コマンドをシステム権限で実行して下さい。

例:

sudo dnf install dnf-plugin-system-upgrade -y

※ 『-y』オプションは質問に対し『yes』で応えるオプションです。時間が掛かる処理ですので、放置する場合は、使用した方が良いでしょう。

Fedora22 がクリーンインストールである場合は、『–best』オプションを利用することが出来ます。 このプションは、パッケージの最適化いますが、依存エラーを起こす側面があります。

例:

sudo dnf system-upgrade download –releasever 23 –allowerasing –best -y

通常のパッケージのダウンロードでは、オプションを利用しないで行う方が良いかも知れません。

例:

sudo dnf system-upgrade download –releasever 23 -y

ダウンロードが完了した場合は、エラーが無い事を確認して下さい。 エラーメッセージは最終行付近に『error』の文字と共に報告されます。

エラーがある場合は、問題の解決を行わないと、アップグレードは実行できません。

なお、このダウンロード処理は、複数回実行しても問題ありません。

dnf でのリブート

『dnf』でリブートすることにより、Fedora23 にアップグレードが行われます。

例:

sudo dnf system-upgrade reboot

※ この処理は直ちに実行されます。 編集中のドキュメントなどがある場合は、速やかに保存・終了して下さい。

dnf-2 での問題

dnf-plugin-system-upgrade のインストールを行うと問題が発生し、アップグレードが行えなかったマシンがありました。

そこで、仕方がないので、Python3 版の DNF でアップグレードを行いました。

# # Python3 版のインストール
# dnf install –disableplugin=system_upgrade -y python3-dnf-langpacks.noarch python3-dnf-plugin-system-upgrade.noarch python3-dnf-plugins-core.noarch python3-dnfdaemon.noarch
#
# # Python2 版から Python3 版へ切り替え
# cd /usr/bin/
# rm dnf
# ln -s dnf-3 dnf
#
# # 以下は通常の作業

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