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GIMP でペン入れ

ここでは、タブレットを使用したペン入れを説明しよう。
※ タブレットを使用した前提の話になるため、タブレットの設定を行っていない Fedora (Linux) ユーザーはまずココでの設定を行ってからにしてください。


『ブラシエディタ』の設定

GIMP ブラシ

ブラシで新規作成を行い、自由にパラメータが変更できるブラシを追加しよう。

GIMP ブラシエディタ

これにより、パラメータを自由に変更できるブラシが作成できた。

半径 … ペンのサイズ(このパラメータは、画像の解像度に合わせて変更すると良い)。『300dpi』なら『3』に設定するなど、自分の好きな設定を確かめておくと良いだろう。

強度 … 線の強弱。ブラシやエアブラシに影響する(鉛筆には関係ない)。通常は1で問題ないはずだ。

気に入った設定が出来た場合、名前をつけておくことをお勧めする。


『ツールオプション』の設定

ツールオプションを設定する前に、簡単にブラシ関連を説明しておく。

GIMP ブラシの違い

鉛筆 … シャギー(ギザギザ)が発生する描画ツール。ピクセル単位の編集などに適している。

ブラシ … 一般的な描画ツール。アンチエイリアス機能がついた鉛筆と思えば良い。解像度に関係なく綺麗な線が引ける。

エアブラシ … 重ね塗りすることにより色が濃くなっていく特性がある。ぼやけた感じの陰影をつける場合などに重宝する。

そこで、ペン入れには『ブラシ』を利用する。『ブラシ』アイコンをダブルクリックし、ツールオプションを表示しよう。

GIMP ツールオプション

G ペンなどの代わりにする場合は、『大きさ』だけにチェックを入れておくと良いだろう。また、筆圧感知の右側にある三角は、感度を調整するものである。過敏な反応をする場合は、三角をクリックして調整しよう。

ブラシへの割り当ては、『ブラシエディタ』で作成したものが良いだろう。設定が終了した場合は、左下のアイコンをクリックして、設定を保存しておく様にすると良い。そうすれば、左から二番目のアイコンをクリックすれば、設定をいつでも呼び出す事ができる。

※ ブラシ以外でも、「鉛筆」、「エアブラシ」、「消しゴム」に対しても同様の設定が可能だ。よく使う設定などは、全て保存しておくと良いだろう。


GIMP2.8 の設定変更点

GIMP2.8 ではさらに詳細な設定が行えるのだが、ここでは『G-Pen』を作成する方法を紹介する。

GIMP2.8 ブラシツールオプション

ツールオプションが上の様に変更されている。そこで一旦、[描画の動的特性]ダイアログを開く。

GIMP2.8 「動的特性」ダイアログを開く

次に、新しい動的特性をを作成します。

GIMP2.8 動的特性の新規作成

すると、『動的特性エディター』が表示されますので、サイズだけをチェックします。

GIMP2.8 動的特性エディター

デフォルトでは描画した線自体にグラデーションが適応されるなどの対策や、描画処理自体を軽くするための対策です。
※ 「ブラシで描画」のプリセットで「動的特性を適用」や「グラデーションを適用」がチェックされている場合に起こる現象です。

※ GIMP 2.8.0 では、高解像度(300 DPI~)などでは、Linux であってもハイスペックマシンが必要になります(2.8.2で解消)。ペン入れだけであれば、MyPaintを利用する方法もあります。ココの後半 。

※ GIMP 2.8.0 では、高解像度時に動的特性を使用すると1つの CPU コアに処理が集中する現象が見られたのですが、2.8.2 では CPU 負荷が分散するようになり、Dual コアでも 300 DPI 程度なら問題が無くなったようです。また、Quad コア以上なら、 600 DPI 以上でも問題なく動作するようです。

GIMPを再起動した場合、設定の再読み込みを自動で行いたい場合は、次の設定もしておこう。

メニューの 『編集』>『環境設定』 でダイアログを表示します。

GIMP ツールオプションの環境鵜設定

『ツールオプション』を選択し、『現在のツールオプション設定を保存』ボタンをクリックしてしておけば、GIMPの再起動後にも、保存された内容を再現できる。

※ このボタンは、GIMPの起動直後の状態を設定するのもで、「鉛筆」や「消しゴム」など、その時のツールの状態を全て再現してくれる。


『転写』機能を実装する

まずは、Script-fu 転写スクリプトを公開してくださっている方がいらっしゃいますので、有難くココからダウンロードさせて頂きましょう。
※ GIMP 2.8 以降では、機能を拡張した転写スクリプトが利用可能です。ココからダウンロードして下さい。

次に、ダウンロードしたファイルを任意のフォルダーに展開して保存します。

メニューの 『編集』>『環境設定』 でダイアログを表示します。

GIMPスクリプトフォルダの指定

保存したスクリプトフォルダーを指定し、GIMPを再起動します。

次は、転写スクリプトにキーボードショートカットを設定します。

メニューの 『編集』>『キーボードショートカット』 でダイアログを表示します。

GIMP 転写スクリプトにキーボードショートカットを設定

『転写』で検索し、『script-fu-tensya』に対しキーボードショートカットを指定します。(この例では、『Ctrl+無変換』を指定しています)

次にメニューの『レイヤー』に転写スクリプトが設定されているかどうかを確認します。

GIMP 転写スクリプトのショートカット確認

※ この段階で転写にキーボードショートカットが設定されていない時は、GIMPを再起動してください。
※ GIMP2.8 でも動作確認を行いましたが、問題は無い様です。
 


転写スクリプト

SAI で有名な『転写』機能。このスクリプトは同様な機能を script-fu によって実現したものです。

例えば、次のようなレイヤー攻勢を準備した場合、

GIMP 転写レイヤー

『作業用』レイヤーに対して描画を行ったとします。(この例では分り易くするため、背景レイヤーを『赤』、作業用レイヤーを『黒』で表示しています。)

GIMP 転写スクリプトの使い方1

不要な部分だけを消しゴムで消してしまえば作業は簡単です。

GIMP 転写スクリプトの使い方2

消した後に『転写』を行えば、『作業用』レイヤーの内容は全て、一つ下のレイヤーに移動します。

ペン入れに苦労した経験のある人なら、この便利さは分かるかと思います。

実際に作業を行う場合は、こんな感じになるかと思います。

GIMP ペン入時のレイヤー構成例

その他、上下や左右の反転などに対してキーボードショートカットを設定しておくのも有効な方法です。


その他

GIMP2.8 には、『手ブレ補正』や『ケージ変形(自由変形)』などの多くの機能が追加されています。

GIMP2.8 は Linux 環境ではバグは少なく、Windows 環境などと比べると快適かつ快速に動作します。これは、GIMP などのオープンソースの多くが Linux 発祥である事に由来します。また、多くの Windows マシンは Linux が利用可能ですので、オープンソースの利用頻度が高い場合は、導入の価値があるように思います。(OSX は BSD 系 UNIX であり、オープンソースとの親和性は高い。ネイティブな glib が提供された事もあり、導入のメリットはそれ程大きくは無い。)

やや古い Ubuntu ファミリーでは、PPA リポジトリを利用するのが簡単です。 「PPA GIMP2.8」や「PPA gimp-painter」で Google 検索してみて下さい。

GIMP2.8 を利用している場合は、コチラもご覧下さい。